転職を考える医師がまず考えること、それは辞めるタイミングではないでしょうか。『辞めたいときに、辞められない。』と頭をかかえ、前に進めない医師を私は間近で見てきました。転職を考える医師にとって、転職のタイミングが最も重要なのです。
医師の転職が他の業種と大きく異なること
医師の転職にかかる期間は平均3ヶ月～半年
医師は、転職活動を開始して次の職場で勤務するまでどのくらいかかっているのでしょうか。個人によって差はありますが、他の業種が転職するのに１～4ヶ月程度かかるところ、医師は目安として3～6ヶ月程度（場合によっては1年）かかると言われております。
なぜ医師の転職は時間がかかるのか
医師は、基本的にすぐ辞めることはできません。一番に患者様への責任を果さなければならないからです。そのため、引継ぎに時間を要したり、転職先によっては医師不足などで退局が1～2年後となるケースも珍しくありません。
また、各病院・医療機関の就業規則には退職を申し出てから一定期間は業務を続けなければいけないことが明記されている場合もございます。ですから、その期間もしっかり考慮した上で、転職活動のスケジュールを立てて進めていく必要があります。
医師天職のポイントは時間軸で行動すること！！
まず、いつまでに転職をするのか目標を明確にし、転職活動のスケジュールを立てて転職するための準備をしましょう。医師転職は、タイミングを逃さないことが重要です。
医師が転職に失敗しないために
情報収集
いつまでに転職するかの目標を決めたら、まずすべきことは情報収集です。入職する医療機関が明確であれば、その医療機関のホームページや病院口コミなども参考にしながら、自分の希望条件と合っているかを確認しましょう。希望条件や勤務したい医療機関が決まってない場合は、人材紹介会社に問い合わせるのもひとつの手です。また、情報収集をしてく上で必要なことは、『転職先で何を行いたいのか。』を明確にしておくことです。明確にすることで、転職活動が円滑に進められます。
転職の目的を明確にする
現在の職場の良い点・悪い点、将来のビジョンを踏まえて、何を求めて転職するのか、そもそも本当に転職すべきかを考え、ノートに書きだしておきましょう。『なぜ転職したいと思ったのか』を自問自答することが大切です。
転職のプロに相談する
とはいえ、医師は日々多忙で転職活動にあまり時間を割けないのが現実です。そこで、転職コンサルタントの出番です。プロの転職コンサルタントが、転職を視野に入れ始めた段階から入職まで全面的にサポートいたします。なので、日々の業務に加え引継ぎ作業もしていく中で、転職活動も並行して進めていくことができます。情報収集や条件交渉など、自分ひとりではなかなか思い通りにいかないこともバックアップしてくれるので、上手に活用してみてください。
まとめ
現職に勤めながらの転職活動は、予想以上に負担が掛かるもの。精神力と揺るがない強い意志が必要です。医師の転職活動は長期戦になり、また退職希望者の引き留めは多くの病院で行われるため、ある程度の精神的な辛さは覚悟しておきましょう。
全体的なスケジュールと、それぞれの勘どころを把握し、『効率化すべきところ』と『時間をかけるところ』を見極めて行動することで、成功の確度は高まります。
